2月上旬は確定申告準備の時期。
個人事業主のみなさんにとって、去年1年分の領収書やレシートを集めたり、支払った請求書を月別に整理したりと、何かと慌ただしい時期ですね。
「毎月少しずつまとめておけばよかった…」と、毎年のように反省している方も多いのではないでしょうか。

そんな確定申告の準備を進めていると、こんな疑問が出てくることもあります。
「この電気代は、事務所兼自宅だから事業分と生活分で分けられないか?」
「自動車の維持費も事業用と私用でどう分ければいいの?」

事業が日常生活に密接していると、経費の扱いを曖昧にしがちです。
しかし、こうした費用をしっかり整理し、公私を明確に分けることは、経営の透明性を高めるうえでとても大切です。

まず、確定申告が終わった後のタイミングで、反省点や課題をノートに書き留めておきましょう。
「どこが曖昧になっていたのか」「来年はどう整理すればスムーズになるのか」を振り返ることで、次年度の申告がより楽になります。

また、曖昧な部分や疑問点は税理士に相談するのも有効な手段です。
銀行や商工会などで実施される「無料税務相談」も活用できますし、外部の事務代行サービスに依頼するのも一つの方法です。

確定申告の準備に追われ、書類整理が進まない場合、税理士事務所に丸投げするという選択肢もあります。
しかし、事務応援などの代行サービスを活用するのもおすすめです。
事務代行のスタッフは、書類整理だけでなく、他の事業者の状況にも詳しいことが多いため、「他の人は電気代をどう処理しているのか?」といった疑問を相談することで、具体的なヒントを得られるかもしれません。

近年、外注費用とアルバイト代の時給水準がほぼ同じくらいになっています。
同じ費用をかけるなら、より事業にプラスになる選択をしていきたいものですね。

確定申告を単なる義務としてではなく、事業をよりスムーズに運営するための機会と捉え、公私の区別を明確にすることで、次年度の準備がぐっと楽になります。
課題解決のために、ぜひ一歩踏み出してみましょう!