「棚卸(たなおろし)」についてお話しします。
「うちは昔からやってないけど、特に問題なかったよ。」「正直、面倒くさいし、やる意味あるの?」
物品販売、加工販売をしている事業主さんでもこんなふうに思っている方、多いです。
実は、棚卸をしないことで 知らないうちに損をしている 可能性があります。
まず、税金関係です。
確定申告では、正しい売上原価を計算するために在庫の金額を把握することが必須です。
もし棚卸をしないと、
① 売上原価が正しく計算できず、利益が多く見積もられる
② 結果として、余分な税金を払うことになる
ということが起こり得ます。
「税金を払うのはしかたないけど、余分に払うのは嫌!」という方は、最低でも年に一度は棚卸をしましょう。
次に、無駄な仕入れが増えるリスクがあります。
「この商品、まだ在庫あったんだ!」と後から気づくことはありませんか?
① 在庫が把握できていないと、余計な仕入れが増える
② 商品が寝てしまうので、資金繰りが厳しくなる
③ 売れない在庫が溜まり、利益を圧迫する
「売れているつもり」が実は「在庫が増えているだけ」だった、というケースもあるので要注意です!
そして、税務調査で指摘されるリスクです
「今まで来てないし」「何も言われたことないし、大丈夫でしょ?」と思っていてはいけません。
税務調査は突然やってきます。
そして税務署がチェックするポイントの一つが“在庫” です。
① 在庫の管理がずさんだと、仕入れ額の妥当性を疑われる
② 商売の大きさによって、ひどい場合は推計課税(税務署が勝手に利益を算出)も。
「余計な税務リスクを避けるためにも、しっかり在庫を把握しましょう!」と考えるのが賢明です。
「棚卸、自分でやるのは大変…」という方、例えば
① 会計ソフトの在庫管理機能を活用する
② 経理代行の方やや税理士に相談する
③ 家族やスタッフに協力してもらう
という方法もあります。
あなたの商売がよりスムーズに、そして利益をしっかり確保できるようになるために、ぜひ棚卸を活用してください!