1年はあっという間に過ぎ11月、気づけばまた年末調整の季節です。

今年、2024年分の年末調整では、大きく3つの変更点があります。
「定額減税」「保険料控除申告書の簡素化」、そして「給与所得者の扶養控除等申告書の提出簡略化」です。
これにより、書類の記入項目が減り、書く負担が少し減りましたね。

この半年間、定額減税のおかげで手取り額が増えた方も多かったのではないでしょうか。
この措置の結果は、年明けに受け取る源泉徴収票に「源泉徴収時所得税減税控除済額」や「控除外額」として記載されます。
定額減税の対象外の方には記載がありませんが、手元の給与明細を確認しながら、自分がどのような影響を受けたかをながめるのも癒しになるかも、です。

一方で、年末調整を行う経営主や経理担当の方々にとって、この半年間は気が休まらない時期だったと思います。
給与ソフトの更新もスムーズに進んでいるようです。
クラウド型給与ソフトを使っている会社では、準備が整っているところも多いでしょう。
業務の簡素化が進んでいるとはいえ、経理担当者の皆さんは本当にお疲れさまです。

今回の所得税定額減税の手続きについては、経理側にとって大きな負担が伴うものもありました。
給与所得の計算・実行をするのが所得税納税者でもある会社です。
次回は納税者にも配慮した、負担のかからない減税実務がされることを期待したいものです。