先日ある会合で、「デジタル名刺」を使って名刺交換をしている様子を見かけました。
自分自身は名刺を交換する機会は多い方ではありませんが、「少しは便利になるかもしれない」と思い、自分のスマホに無料で使える「デジタル名刺」アプリを入れて試してみました。

調べてみると、現在無料で使える「デジタル名刺」は数種類ありました。
中には名刺管理だけを行うものもあるようです。
そこで、現在自分が使っている名刺のデザインを差し出せるものが使えそうなものを選んでみました。
実際の名刺の差し出しは、自分の名刺デザインを含むURLが入った「QRコード」を示して、それを相手のスマホなどで読んでいただく使い方が主流のようです。
しかし、スマホでこの画面を出す操作が、おじさんにはなかなか難しいという印象です。
ならば、と、QRコードを印刷した名刺をつくって「デジタル名刺でよろしければ、こちらをお読みください」と案内できるよう、用意しています。

世の中はデジタル化、ペーパーレス化が本格化している動きですが、個人レベルでは無理にその流れに従うことはないでしょう。
わかることから、できることからデジタル化に慣れつつ、新しいしくみに対応していく生活意識にしたいものです。

例えば、公共交通機関では「カード読み取り」型の自動改札機が主流になりつつあります。
その交通機関を利用するときに、そのしくみを利用すれば早くて便利だから、と言えます。
また、コンビニのレジでは現金で払うか、キャッシュレス決済ですませるか、はその場で選択できるようになってきました。
これも、お客様がその場で自分の都合に合わせて選択できるようになっています。

世の中がどこまで進んでも、きっと「アナログ」要素は残り続けるでしょう。
一方で、利用者だけが「いままでのやり方のほうがよかった」とこだわりを続けることは愚かなこと、と考えます。
名刺交換の場面も、紙ベースで行われることがしばらく続くでしょう。
「デジタル名刺」は今のところは副次的な使われ方にとどまる、と思われます。
しかし、知っておいて損はないしくみだと言えそうです。

世の中のデジタル化を恐れず、自分に合った方法で少しずつ慣れていくことが大切です。
新しい技術やサービスに対して柔軟に対応しつつ、便利な部分を取り入れていくことで、より快適な生活が実現できるでしょう。