日本国内での給与支払い方法は、これまで「現金」や「銀行振込」が主流でした。
しかし、2023年4月から「デジタル給与」と呼ばれる新しい支払い方法が認められ、8月にはPayPayがこのサービスを開始しました。
まずは、PayPay関連の会社の社員がデジタル給与払いを利用できるようになります。

デジタル給与払いサービスを利用すると、給料日にPayPay残高が自動的に増える仕組みとなります。
これまでのように残高が減るたびにチャージする手間が省けるため、利便性が向上します。
しかし、従来から給与の振込口座を、すでに自動チャージが行われてるPayPay銀行にしていた場合は、あまり大きな変化を感じないかもしれません。

ただし、給与を全額PayPay残高にすると、PayPayで支払えないものや、キャッシュレス決済ができない店舗での支払いに困る可能性があります。
そのため、給与の一部をデジタル給与払いにする程度に留めるのが良いでしょう。

デジタル給与支払いにPayPayを利用するには、会社が「PayPayでも支払います」という手続きを行う必要があります。
希望する場合は、まずは会社に「PayPayで給与振込をお願いしたい」と要望を伝えてみましょう。
すぐに実現しないかもしれませんが、複数の社員からの要望があれば実現する可能性もあります。

今後、auPayやAirPayなどもデジタル給与サービスに参入してくると予想されます。
これが日常的なサービスになれば、さまざまなバリエーションのサービスが増え、これまでできなかったことが可能になるかもしれません。
今後の展開が楽しみですね。

デジタル給与支払いは、新しい選択肢として検討してみる価値があるでしょう。
サービスの普及に伴い、さらなる便利さと柔軟性が期待されます。