ピンチのとき、社長さんは「一丸となってピンチを乗り切ろう!」と従業員を奮励するでしょう。
一方で「もし会社が潰れたら…」の思いの先は社長さんと従業員ではギリギリのところでは違う、と理解しておいたほうがいいです。
社長さんは「もし会社が潰れたら、自分は社会的失格者に扱われる」という危機感、従業員は「もし会社が潰れたら、次の就職先を探さなくては」という危機感の差です。
このことは「共有感がなく、とても寂しい」と思われます。
なので「この事業をやっている楽しさ」や「夢や希望を共有し、どうやったら実現できるか」などを考え合い伝え合う、そういった環境を日頃から育てたいものです。
そして従業員は社長さんの「ことば」以上に「行動」を見て会社の緊張を感じます。
服装や髪型、持ち物が清潔質素になった、クルマが小さくなった、従業員の経費使用にやたらうるさくなった、訪問されるお客様の層が変わった等々、なかなか細かいところが見られています。
事業は山あり谷あり。
なので山も谷もできるだけオープンにして、みんなで過ごしている今の環境をどう向上させるか。
立場の差があっても同じ環境の中で過ごしている、同じ社会人であること。
この立場は共通です。
まとめ
ピンチの時の社長と従業員の意識の差は、なかなか埋められないものです。
しかし、日頃から「この事業をやっている楽しさ」や「夢や希望を共有し、どうやったら実現できるか」などを考え合い伝え合う、そういった環境を育てることで、意識の差を埋めることができるかもしれません。
また社長さんは、「従業員は自分の行動を見て会社の緊張を感じている」ということを理解し、自分の行動に注意することも大切です。