かつて日本が「バブル時代」と呼ばれた30数年前は最低賃金が500円台でした。私の住んでいる愛知県で1989年は508円。その頃私はサラリーマンで人事担当でした。当時は人手不足にならないよう、会社は550円をアルバイト初任給にしていた、と記憶しています。

時代は移って、現在は最低賃金が1000円台になり、アルバイト初任給もそれくらい。
逆に、バブル時代では時給1000円のメンバーにどんな仕事を求めていたでしょうか。
マニュアル表記上、相当にスピード感ある成果と高い品質の仕事内容を求めていた、と記憶しています。

経営状態がどうであれ、最低賃金はルールですので守らなければいけません。
雇用する側は「それでも安い労働力を!」と思いがちです。
抜け道を探そう、合法なら何でもアリ!と「ブラック企業」化してしまわないような人事対策が強く求められています。

時代は進んでいきますので、今後、日本の最低賃金が500円台になることはありません。
雇用する以上は、労働コストに見合う働き方を求め、働く側もそれに応じなければいけません。

その解決方法は、「何をしなければいけないのか」をはっきりさせ、伝えるしくみを運用すること。
簡単にいえば「ウチの会社ではこうしている」を明確にしながら仕事を進める、そういう習慣を作ることです。

結局は「社員教育」「企業文化」という「企業は人なり」の話につながっていきます。
そのへんの話はまた改めてお伝えしたい、と思います